「重要美術品証明書」について
重要美術品は、昭和8年に制定公布された「重要美術品等ノ保存ニ関スル法律」に基づき、同年から認定が開始され、同24年まで17年間続き、同法はその翌年に廃止されました。
その間、8,282件が認定され、うち刀剣類は1,465件にのぼります。これらのなかから、その後国宝・重要文化財に指定されたもの364件、解除とみなされるもの5件で、現在数は1,096件です。
ところが、戦後の混乱などの影響もあって、これらのうちには品物を同定することが困難なものが少なからず存在し、ながく錯綜したまま、実は重要美術品でないものがそれとされるような事態も生まれることになりました。
これらの理由は重美認定書に同定を保証する図版が添付されていなかったこと、文化庁にも図版を参照できる台帳が整備されていなかったことがあげられます。
弊社では昭和60年に『日本刀重要美術品全集 全八巻』(本間順治監修・廣井雄一編)を刊行し、その混乱に終止符をうちました。これは、認定にあたった直接の責任者である本間順治先生がまだお元気であり、当時の記録・資料を所蔵されていたこと、廣井雄一先生が現役の文化庁調査官であり、同庁の内部資料を参考にすることができたことが最大の要因でした。
以来二十数年を経て、所有者の方々から長く確実性を保持するものとして、同全集を台帳として、図版を添付した「証明書」の発行を望む声が届き、諸般検討を重ねた結果、弊社を窓口として、希望される所蔵者に対して以下に掲げる「証明書」を、下記の要領で発行することになりましたのでご報告いたします。
1.現在の所蔵者であることを証明できる資料を所持されていること。
2.現物をお見せいただけること(新規に押形などを取らせていただきます)。
3.詳細は舟山堂までお問い合わせ下さい。